カイロを未明に飛立ち，ルクソールへやって来ました。 ナイル河畔には多くのクルーズ船が停泊していました。 あるいは古来からの船旅がメジャーなのかなと思いました。 ルクソールはエジプト王朝時代にはテーベと呼ばれていました。
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飛行場から乗ったバスの脇を観光馬車が "カツカツ" と通りました。
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ルクソール西岸にやって来ました。 かなり損傷した石像が２体並んでいます。 元はアメンホテプIII世の葬祭殿の入口を守る像なのですが，葬祭殿は失われて石像のみが残されました。
この奥に幾つもの葬祭殿がありますが，訪れる時間はありませんでした。
こちらの像の胸部に地震で出来たひび割れがあり，夜明けに風が抜けて音がするので，ギリシャ神話の「メムノン」の像と言われたとか。 今ではひび割れは修理されて鳴らなくなったそうです。
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神殿の塔門を守る巨像といえば，仁王様ですね。 左側のこの像はさしずめ「吽形像｣でしょうか。
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ハトシェプスト女王の葬祭殿の第２テラスです。 岩山の奥に壮大な神殿が築かれていますが，女王の墓所ではなく葬儀の場です。
1997年にハトシェプスト王葬祭殿ではゲリラ事件があったのですが，何処だったのだろうかと恐々覗きました。
２階のテラスの右端にあるアビヌス神の礼拝堂です。 壁画の保存が良好でした。 主神のアビヌス（山犬）神ですが，王のミイラを護ってくれる神です。
アビヌス神の礼拝堂の壁画です。 女王がホルス（隼）神に捧げ物をしている場面でしょうか。 女王ですが男装の王として描かれています。 天井に並ぶ星は五光星です。
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アビヌス神の礼拝堂の至聖所入口上部のヒエログリフです。 ハトシェプスト女王の息子のトトメスIII世のカルトゥーシュの様ですが，彼が乗っ取ったのでしょうか。
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アビヌス神の礼拝堂の壁画です。 生命の象徴であるアンクを持っているのはイシス女神でしょうか。
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アビヌス神の礼拝堂の壁面の上部です。 コブラの連続模様と，コンドルが見えます。 天井の五光星もはっきり見えます。 コブラの連続模様は，ツタンカーメンの厨子の上部にも並んでいます。
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第３テラスの奥の岩窟至聖所の入口です。 上エジプト王と下エジプト王が左右の柱に描かれていますが，王冠の形が異なります。
第３テラスの列柱です。 上，下エジプトの複合冠をかぶったハトシェプスト女王が並びます。
第３テラスの左奥にあるハトホル女神礼拝堂の壁画レリーフです。 聖なる牛はアビヌ神でしょうか。 王の像が何かで突かれて破壊されていますが，残念です。 トトメスIII世の指示でしょうか？
ハトホル女神礼拝堂の列柱室の柱です。 牛の耳のあるハトホル女神の顔が彫られています。
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ハトホル女神礼拝堂の列柱室の壁画です。 王のお供をする奴隷たちの行列でしょうか。 リズミカルに残っています。
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ハトホル女神礼拝堂の至聖所入口です。 こちらにもトトメスIII世のカルトゥーシュが見られます。 その外側はラムセスII世かな？
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ハトホル女神礼拝堂から見た第２テラスの側面です。 大土木工事であったことが覗えます。 テラス上の一画は，出土品の集積場所の様です。
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ハトシェプスト女王葬祭殿の脇にある，メンチュヘテプ王葬祭殿です。 Google Earth の衛星写真では，立派な神殿の様に見えましたが，石柱の根っこが並ぶ廃墟でした。
ハトシェプスト女王葬祭殿の近くの墓からは，カイロの考古学博物館のミイラ室に保存されている諸王のミイラが，まとまって出土しています。 エジプト王朝時代に，既に盗掘にあった諸王の墓から秘密裏に集められて隠されたのでしょう。
ハトシェプスト女王葬祭殿からの戻り道に，ピラミッドより古い時代のマスタバ墓がありました。 昔からの墓域なのでしょうか。
ハトシェプスト女王葬祭殿の入口付近にも別のマスタバ墓がありました。 奥の建物はドームがありますので，アラブ時代になってからのものではないでしょうか。
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王家の谷の入口にやって来ました。 駐車場裏のゲートから電動カートに乗り換えて王家の谷を目指します。 なかなか電動カートの順番が来ません。
王家の谷にやって来ました。 ハワード・カーターが発見したツタンカーメン王墓の前です。 内部へのカメラ持込みは禁止ですので写真はありません。
ツタンカーメン王墓はあまり大きくはありません。 入口の階段を少し下るともう前室です。 カーターが玄室に残したツタンカーメン王のミイラが取出されて，ガラスケースの中に置かれていました。 黒い顔と細い足の指が見えました。 近々カイロの考古学博物館に移設されるのだそうです。 前室の端から右側の玄室が見下ろせますが，それより中には入れません。 ミイラ復活の儀式やヒヒの並ぶ暦の壁画がありましたが，黒いぽつぽつが沢山付いていました。 カビでなければよいのですが。 （参考・ツタンカーメン王墓内部）
ツタンカーメン王墓の近くの墓に入りました。 ツタンカーメン王墓より大きく壁画等も立派でした。 内部は撮影禁止なので記憶力が追い付かず残念です。
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いくつかの王墓に入りました。 玄室に至る長い回廊には神々の絵と祭文がヒエログリフで描かれていました。 玄室の石棺には破壊の跡が残っていました。 カイロに戻ってから，ルクソールの本を買いましたが，鮮やかな写真が沢山載っており，もっと時間があったらなぁと思いました。 （参考・ラムセスＩＩＩ世の墓）
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