オスティア・アンティーカ遺跡にやって来ました。 ローマの南西 24Km， 電車で行けます。 地下鉄Ｂ線に乗り，マリアーナ（Magliana）駅でオスティア・リド線に乗換えます。 地下鉄の 1週間パスで OKでした。 しかし，日本の JR の車掌そっくりのイタリア国鉄の車掌が車内検札に来て何か言います。 往きの電車では切符に使用者の名前が書いてない，帰りの電車では旅行開始日が書いてない。 親切にボールペンで記入してくれたのでほっとしましたが，イタリアは「自己申告」の国なのだと実感しました。
オスティア・アンティーカ遺跡から出土した床モザイクですが，卍模様や逆卍模様が展開しています。 東洋との連絡はあったのでしょうか。
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ローマ劇場の入口部に残る遺構ですが，積み上げた煉瓦が見事です。 此処で前日ローマの現代美術館でキリコの絵の場所を教えてもらったアメリカ人に再会しました。 お互いに写真を撮り合いましたが，言葉の出来ない事を痛感しました。 私達は彼を「Mr キリコ」と呼びます。 （参考・キリコ ヘクトールとアンドロマケの別れ 現代美術館）
ローマ劇場ですが，往時の観客が座った座席が綺麗に残っています。 歌あり，悲劇あり，喜劇あり，サーカスもあったのではないでしょうか。
オスティア・アンティーカ遺跡のローマ劇場の舞台側です。 仮面の飾りがありますが，代表的な出し物のシンボルでしょうか。 歌舞伎の隈取りの様な感じがします。
劇場の舞台奥にマーケットの遺構がありますが，各店の床モザイクが面白いです。 黒白の単純な図形ですが，商売と関係あるのでしょうか。 このモザイクは舟ですね。
このお店の床は象のモザイクです。 コロセオで闘わせる動物の輸入商のお店だったのでしょうか，只の飾り模様だったのでしょうか。
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このお店の床はイルカのモザイクです。 ローマのヴィラ・ジュリア博物館で見たモザイクの尻尾とよく似ています。 あちらのモザイクもオスティア・アンティーカ出身かも知れませんね。
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パン屋の粉挽き石臼です。石に挿した棒を驢馬が回していたのでしょうか，基本原理はちっとも変らないのだと思いました。
オスティア・アンティーカ遺跡のカピトリゥム神殿です。 オスティア・アンティーカで 1番大きな神殿でカピトリウムの 3神（ジュピター，ユノ，ミネルヴァ）が祀られていました。
何所の遺跡にも猫がいます。 手なずけて捕まえることに成功しました。
フォーロ浴場の跡です。 円柱が 1本復元されていますが，カラカラ浴場の様な立派な浴場だったのではないでしょうか。
これもフォーロ浴場ですが，立派な排水孔がありその蓋に感心しました。 下水が完備していたのですね。
オスティア・アンティーカはポンペイ程の規模ではありませんが，ローマに近くゆっくりと訪れることができます。 しかし売店がない。 駅前のバールでドイツ人ご夫婦と簡単な挨拶をしながらピザとコーラで軽食を取りました。
ローマに戻ってから，駅前のお惣菜屋さんで生ハムのスライスとほうれん草のサラダとバローロのワインを買ってホテルの部屋で食事をし，それから一寸お洒落をしてオペラ座の天井桟敷へ行きました。 歌舞伎座と同じ様にブラボーおじさんが何人もいました。
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