ヴェネツィア逗留の１日を裂いて電車でラヴェンナに出かけました。 フェラーラでローカル線に乗換えます。 ラヴェンナ駅からは歩いてサン・ヴィターレ寺にやって来ました。
写真はサン・ヴィターレ寺のクーポラですが，古いモザイクの残る内陣に続いています。 クーポラ内面はフレスコ画ですね。
サン・ヴィターレ寺の内陣の天井です。 工事中で美しさが半減ですが，中心にアニュス・デイ（聖なる子羊） がいます。 アップ撮影も試みましたが失敗でした。
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サン・ヴィターレ寺の内陣の天井のアプスです。 ヴィターレ聖人と荘厳のキリストと献堂者のエクレシウス司教です，天使が間に入っています。 ヴィザンチン風の美しいモザイクです。
お堂の右壁には東ローマ帝国のユスティアヌス皇帝とテオドラ王妃のモザイクがありましたが，工事用の足場があったりしてうまく写せませんでした。 （参考・ユスティアヌス皇帝・テオドラ王妃）｜旅 紀行Topへ｜
サン・ヴィターレ寺の内陣の出口付近です。 キリストの弟子達のモザイクが見えます。 その表は縞模様の大理石で豪華に飾られています。
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サン・ヴィターレ寺のクーポラ下の床モザイクです。 唐草模様が拡がっています。
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サン・ヴィターレ寺の庭にあるガラ・プラチディア霊廟のモザイクも綺麗です。 20人も入れば一杯の小さなお堂ですが，紺青の空に輝く星々は中世キリスト教文化とは少し異なる東ローマ帝国文化を物語っている様に思います。
窓ガラスはアラバスター（雪花石膏）の薄板で，ヴィットリオ・エマヌエルⅡ世から寄進されたものとか。
ガラ・プラチディアは西ローマ帝国のホノリウス帝の妹でこの街を治めました。【後補】 奥の壁のモザイクは聖ラウレンティウス（聖ロレンツォ）の殉教場面です。 聖人は左側の金網の上で焼かれます。
ガラ・プラチディア霊廟のアーチのモザイクですが，色の違いは修復後の再現の跡でしょうか。
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ガラ・プラチディア霊廟のアーチ内面のモザイクですが，立ち昇る花篭が綺麗です。
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ガラ・プラチディア霊廟の入口上部の彫刻です。 葡萄唐草が綺麗だったのですが，写ったのは獅子だけになりました。
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アリウス派のお寺の洗礼堂のクーポラ内面です。 キリストが神と精霊とサン・ジョヴァンニから洗礼を受けていますが，スッポンポンの裸です。 その周りを玉座と 12人の弟子が取り囲んでいます。
オルトドッシ洗礼堂のクーポラ下部のモザイクです。 青の地に金文字が光って綺麗ですね。 コーナー部にいるのは誰でしょうか。
オルトドッシ洗礼堂のクーポラ内面です。 このお堂の洗礼を受けるキリストもスッポンポンです。 年代的にはこのお堂の方が古いそうですが，紺青の色が良いですね。
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オルトドッシ洗礼堂の脇のドゥオーモには大司教区博物館があります。 写真は大司教マクシミアヌスの説教壇ですが，象牙製の豪華な椅子でその浮彫が見事です。
大司教区博物館には大司教礼拝堂があります。 大司教の個人的礼拝堂でしょうか，小さなお堂です。 この礼拝堂も黄金のモザイクに満ちています。 トランセプト部の天井には天使に挿まれて四福音書家が象徴的に描かれていますが，獅子はヴェネツィアのサン・マルコですね。 牛はルカ，天使はマタイ，鷲はヨハネです。
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大司教礼拝堂の身廊の輝く天井です。 奥壁の聖人はよく分りません。 十字架を持ちますのでサン・ジョヴァンニの様ですが皮衣ではありませんし，手に聖書を持ちますし，足元には獅子や蛇がいます。 その姿はガラ・プラチディア霊廟にも描かれています。
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サンタポリナーレ・ヌオーヴォ寺のモザイクは，身廊内面の両壁に聖者・聖女の大行進が描かれています。 聖女側の先頭は東方の 3博士ですが，後世の絵とは異なるいでたちです。 ビザンチンのさらに東方，イラン系でしょうか？
こちらは聖者の大行進ですが，棕櫚の樹が描かれていますので殉教者でしょう。 上部の窓が自然光で光っていてうまく写りません。
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サンタポリナーレ・イン・クラッセ寺はラヴェンナの街の郊外にありますので，タクシーの運転手に３０分くらい待っていてもらいました。
「キリストの変容」を偶像ではなく十字架として象徴的に表現しているところが古い形で，両手を広げているのはこのお寺の開祖アポリナーレ聖人です。 下に並ぶ羊はキリストの弟子達です。
ラヴェンナ産のワインのラベルにはこのモザイクの中の小鳥のカットが使われています。
サンタポリナーレ・イン・クラッセ寺のアプスの下部で，前頁の左下の青い部分に続きます。 側廊の天井も見えていますが，身廊全体の良い写真がありません。
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ラヴェンナ駅の近くにサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ寺があります。 床下から出土した古い床モザイクが展示されいました。 ローカルで簡素ですがなかなかよいです。
ドゥオーモに近いサン・フランチェスコ寺脇にはダンテの墓のある石の祠があり，生花が捧げられていました。 彼を追放したフィレンツェは，後日偉人の墓を用意して迎えたのですが，遺体は返してもらえませんでした。
ラヴェンナはローマ帝国の分裂後，西ローマ帝国の首都となりましたが，やがてゴート族の支配するところとなりました。 しかし地の利の良さから東ローマ帝国との関係が深まり東ローマ帝国の総督府が置かれて発展しました。
写真はゴート族のテオドリック王の墓です。 内部は何も残っていませんががっちりとしたクーポラが載っています。
